【事業目的】
「清流・川辺川」「子守唄の里」として知られる秘境、熊本県・五木村。川辺川ダム問題で長丁場に及ぶ行政と住民との対立・葛藤を経て、ようやく昨年、ダム撤回（白紙化）の結論に至りました。

環境保護・漁業補償などの面では、総合的に合理的な解決を得ましたが、ダム事業なき今、根幹事業もなく、限界集落と化した僻地の再生・振興をいかに図っていくべきかという地域活性化をテーマに取り組んでいきたいと思います。

【事業概要】
四半世紀の議論の後、脱ダムという決着を経た五木村の地域再生と開発を、様々な視点で考えていきます。

活用可能な資源・状況としては、
・ダム開発名目の周辺事業として進められた、道路等のインフラ整備（国道４４５号線の拡張補修）
・地デジ化に伴う、全世帯ブロードバンドネットワークの構築（電波障害にある地域に対する、総務省による地デジ化のための僻地対策）
・少子化による廃校や、公共施設の持て余し（人口減による公共施設供給バランスの低下）
・林業、獣肉の加工事業（生産性を伴う自然環境の利用）